フリーランスへの転身を考えているけど、実際にフリーランスになる前にやっておかなきゃいけないことって何だろう?
と、考えていませんか?
- 事業の見通しがついたから
- 〇〇万円の準備金がたまったから
- 会社を早期退職せざるを得なくなったからこの機会に
特に、2020年のコロナ禍において仕事を辞めざるをえなかったり、予定していた就職がなくなってしまったりと、フリーで働く人はとても増えています。
企業に属さずに個人で独立して働く場合、必ずしておかなければならないことには、何があるのでしょうか?
こんにちは。フリーライターのnakaです。
実は、フリーランスになる前の準備ってそんなに面倒ではないんです。やっておけば便利なことはたくさんあるけれど、必ずやらなければならないことって意外と少ないんですよ。
この記事では、フリーランスになる前の準備について、絶対に必要なこととそうでもないことの2つに分けてわかりやすく解説していきます。
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【全員】フリーランスになる前に絶対必要なことは3つ
フリーランスになる前には、保険・年金の切り替えと開業届の提出、そしてマイナンバーカードは必須です!これは、職種に関係なくすべてのフリーランスに共通します。
保険・年金を切り替える
フリーランスの健康保険は、国民健康保険です。これまで社会保険だった人は脱退の手続きが必要なので、会社に伝えて書類を用意してもらいましょう。
社会保険の脱退手続きと、国民健康保険の加入手続きは一度にできます。
配偶者や親の扶養だった人は、その扶養から抜ける形になります。これも、扶養者が属している企業から脱退の書類をもらうことになります。
開業届と青色申告承認申請書を提出する
開業届を出さなくても、確定申告さえきちんとしていれば罰則はありません。ただ、フリーランスとして仕事をしていくなら、開業届+青色申告承認申請書をセットで提出することをおすすめします。
青色申告とは、簿記のルールにのっとって帳簿を付ける必要があり、白色申告よりもやや面倒。ですが、税金がかかるのが「所得から65万円引いた額(令和2年度分から55万円)」になり、かなりの節税になります。本業フリーランサーには、絶対に欠かせない手続きです。
開業届には屋号を書く欄があり、これは必須事項ではありませんが、今後フリーランスとしてずっとやっていくつもりなら屋号はあった方が良いと思います。
深く考えず、「オフィス〇〇」や「〇〇事務所」でもOKですよ。
マイナンバーカード作成申し込み
2021年の確定申告より、青色申告特別控除額と基礎控除額が変わります。
これまで65万円だった青色申告控除額が55万円になり、38万円だった基礎控除額が48万円に。
合計すると同じなのですが、マイナンバーカードを使ったe-taxによるオンライン申告の場合、これまで通り青色申告特別控除額65万円が適用されるのです。
確定申告は、会場でも郵送でもOKですが、10万円の控除額は大きいですよね。
フリーランスになる前には、絶対にマイナンバーカードを作っておいた方が良いですよ。
【状況による】フリーランスになる前に必要かもしれないことは3つ
生活環境や、フリーで手掛ける仕事内容によっては必要なこと。これは3つあります。
クレジットカードやローンの審査
フリーランスという働き方は、残念ながら社会的信用の面では大変低く扱われます。目に見えて下に扱われることはめったにありませんが、問題なのは金融機関での審査です。
もし現在、まだ会社員であるなら金融機関系の審査は会社員のうちに済ませておいてください。フリーランスとしてどこかにオフィスを借りる予定なら、そこも前もって借りておいた方が安心です。
名刺・印鑑を作る
人と直接会って仕事をする機会が多い職種の人は、名刺や印鑑も用意しておきましょう。
この時、相手に渡した名刺の行く末が心配な人は、事業用の住所・電話番号・メールアドレスを用意しておくと良いですね。
普段使っている連絡先や自宅住所を名刺に載せると、プライベート情報が第三者に知れ渡るかもしれないというリスクがあります。
事業に必要な書類を用意する
こちらも、オンラインではなく直接相手とやりとりをする仕事には必要です。
契約書、見積書、納品書、請求書など用途別で準備しておきましょう。
もちろん、先に書類を用意しておかなくても仕事は始められます。
ですが、いざという時に書類作成に時間をかけるよりも、何種類かの書類を事前に用意しておいた方が絶対に良いと思いますよ。
フリーランスになる前にしておくと便利なこと7つ
続いて、フリーランスになる前にやっておくと何かと便利なことを紹介します。やってもやらなくても良いけれど、時間に余裕があったら検討してみてくださいね。
事業用の口座を作る
開業届の控えがあれば、銀行で事業用の口座を開設することができます。仕事関係の収支を一括で管理すると、確定申告がラクになりますよ。
もっとも、これは必ずしもなければいけないというものでもありません。
フリーランスですから、開業した事業の代表はあなた自身です。自分の名義の口座をいくつか持っているなら、1つを仕事専用にするというのでも良いと思います。
仕事専用のメールアドレスを取得する
仕事用のメールアドレスは、何か1つあった方が便利ですね。
いつでも連絡が取れるように、携帯電話で受信できるメールアドレスにしましょう。
個人でもたくさんの相手とメールをやりとりしている人は特に、大事な連絡の取りこぼしを防ぐためにも専用アドレスはあった方が良いですよ。
仕事スペースを用意する
事務所として近場のマンションに部屋を借りたり、安いレンタルオフィスを契約したり。もしくは、自宅を事務所にするという人もいますよね。
自宅で仕事をするなら、仕事をするためだけのスペース(デスクやパソコンなど)を整えておくことをおすすめします。
家族がいる人はもちろんのこと、1人暮らしであったとしても、普段の生活と仕事にメリハリをつける方が仕事の効率も上がりますからね。
サブPCを購入する
パソコンを使って仕事をする人には、ぜひおすすめしておきたいのがサブPCの購入。
主に在宅ワークのフリーランスにとって、パソコンは命綱です!急にメインが駄目になっても、サブがあると安心ですよね。
パソコン1台を購入する余裕がなくても、ipadに専用のキーボードを付けるという手もありますよ。
会計ソフトを導入する
会計ソフトがなくてもサクサクと経理関係の仕事をこなせる人(うらやましい…)なら、ソフトは不要ですね。
ですが、経理に時間を取られるのが惜しい!という人は、ぜひ会計ソフトを導入しておきましょう。
私は開業当時から、ずっとfreeeのお世話になっています。
事業用の口座やカードを用意する予定がない人は、freeeのように同一口座やカードの収支を簡単に分けてくれるソフトがおすすめです。
ホームページやブログを作る
「私はこんな仕事が出来ます」
「私の事務所ではこんな仕事を請け負っています」
このようなPRや実績のアピールをもっともわかりやすくクライアントに伝えられるのが、ポートフォリオです。
ポートフォリオとはもともと「書類ケース」という意味ですが、フリーランスにとっては作品集の意味も持ちます。
HPやブログがあれば、クライアントにそれを提示することで、自分にどんな仕事ができるのかをすぐに分かってもらえるというメリットがあります。
HPは大変かもしれませんが、無料ブログなら挑戦してみても良いのではないでしょうか。
クラウドソーシングサービスに登録しておく
フリーランスと企業の仲介をしてくれるクラウドソーシングサービスは、フリーランスにとってなくてはならないものです。
在宅ワークのフリーランスに限らず、とりあえず1つは登録しておいた方が安心です。
なぜなら、フリーランスには仕事の保証がありません。
メインで請け負っていた仕事がなくなった時、すぐに副収入を得られる手段として、クラウドソーシングはとても便利です。
【まとめ】フリーランスになる前の準備は最低でも3つ!
フリーランスになる前に、何がなんでもやっておかなければならないことは、たったの3つしかありません。
その他は、人により業種により必要か不要か分かれます。
私のように、個人の口座やクレジットカードを使い続けていてもなんら不自由していないフリーランスもいますし、名刺や仕事関係の書類が必要なフリーランス(在宅ワークではなく人と会う仕事に多いですね)もいるでしょう。
すべてを準備するとなると、結構面倒くさいな…と思ってしまうのが人の心理というもの。
一気に片付けようとしないで、自分の仕事に必要な準備だけを完璧にやりましょう。
『Cozy Home』
管理人:naka
お酒と映画と本をこよなく愛するフリーライター。3児を育てるシングルマザーです。