皆さんは、個人事業主とフリーランスの違いを知っていますか?
「どっちも同じじゃないの?」と思っている人も、多いのではないでしょうか。
実際、私も違いを分かっていませんでした…。これからwebライターとして活動していきたいので、しっかり調べてみることに!
個人事業主とフリーランスの違いを簡単に説明すると、税務署に開業届を出しているかどうかということ。
といっても、そう言われてもまだよく分からない!という人もいますよね。
今回は、個人事業主とフリーランスの違いやそれぞれのメリット・デメリット、開業届は出した方がいいのかについて解説します!
ライター:kaomiffy
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個人事業主とフリーランスの違いは主に4つ
「そもそも個人事業主とフリーランスの違いって何?」と疑問に思う人も多いはず。詳しく見ていきましょう。
開業届を出すと個人事業主になる
結論からいうと、個人事業主とフリーランスの違いは開業届を出すか出さないか。それだけです。
個人事業主とは、文字通り「個人で事業を営む人」のことです。自宅、または職場にしている地域の管轄の税務署に開業届を提出し、事業の開始を申請する必要があります。
一方でフリーランスとは、企業に属さずに働く形態そのもののことをいいます。雇用関係を結ばずに、個人が仕事を請け負う働き方のことです。
似ているようで意味合いが違います。フリーランスは「働き方」のことなんですね!
開業届を出すと「青色申告」ができる
個人事業主とフリーランスの2つめの違いは、納税の方法です。
個人事業主とフリーランスは、自分の責任において個人で納税をする必要があります。年度末にある、確定申告ですね。
「開業届」を出して個人事業主になると、控除が受けられる青色申告ができるんです。
確定申告ってすごく大変そうなイメージですよね。青色申告?白色申告?聞いたことあるけどよく分からない…
誰でもできる白色申告は、何の届け出も必要なく帳簿も簡単ですが、控除も0円です。
青色申告は、「開業届」と「青色申告承認申請書」の届け出が必要で、帳簿が簡単な10万円控除のものと、帳簿が複雑な複式簿記で65万円控除の2種類があります。
開業届を出さないフリーランスは、青色申告ができません。
青色申告の複式簿記だと65万円控除を受けられてお得!便利な会計ソフトもあるので簿記の知識がなくても安心ですよ。
事業所名でさまざまな契約ができる
個人事業主になると、事業所名でレンタルオフィス契約や銀行口座を開設することができます。
必ずしも必要なわけではありませんが、あると便利なものには違いありません。
ネットショップなどを開く場合も、事業所名の銀行口座だとお客さんも安心ですよね。レンタルオフィスにも、事業所名があると信用してもらいやすくなります。
個人事業主になるといろいろなメリットがあるんですね!
企業に就職する際の手続きが異なる
忘れられがちなことですが、個人事業主とフリーランスとでは、フリーを辞めて企業に就職する際の手続きが異なります。
フリーランスは、特に何かする必要はありません。
一方で、個人事業主だった人が企業に就職する場合、「廃業届」を出すのが一般的。廃業した日から1ヶ月以内に税務署に提出する必要があります。
さらに、青色申告をしていた個人事業主は、確定申告も不要になるので「青色申告の取りやめ届け出書」も提出します。提出期限は、青色申告をやめる年の翌年3月15日までです。
「廃業届」と「青色申告の取りやめ届け出書」の提出期限を守らなかったとしても罰則にはなりませんが、提出しない限り事業が続いているものと思われてしまいます。
税務署から「納税してください」と言われてしまうかもしれません。
この点は、個人事業主の方がちょっと面倒なんですね。
個人事業主とフリーランスの共通点3つ
個人事業主もフリーランスも、企業に所属せずに仕事を請け負うという働き方で共通しています。それを含め、主な共通点は3つあります。
企業に属さずに働く
個人事業主とフリーランスは、どちらも企業に属していません。
企業に縛られずに自分のやりたい仕事ができますが、安定した収入の保証はなく、自分のスキルだけで勝負することになります。社会保険の手続きや確定申告、仕事探しなどもすべて自分でやらなければなりません。
自由な反面、大変なこともたくさんありますね。退職金なども当然ないので、お金の管理や老後の準備などはしっかりしておいた方が良さそうです。
もっとも、企業に属していなければ定年退職もなく、年齢に関係なく仕事をすることができます。何歳になっても自分の好きな仕事ができるのは大きなメリットですね。
納税を個人の責任で行う
個人事業主とフリーランスは、事業所名/個人名で納税をしなければなりません。「申告納税制度」といって、毎年3月に巡ってくる確定申告を行う必要があります。
個人事業主・フリーランスが支払う税金は以下の4つです。
自分で申告しなければいけないので、漏れのないようにしましょう。納税をしないと延滞税がかかるなどペナルティがあるので要注意!
健康保険と年金
個人事業主とフリーランスが加入する健康保険は、主に「国民健康保険」と「国民年金」です。どちらも、自分で手続きをしなくてはいけません。
会社員は社会保険ですが、個人事業主やフリーランスは国民健康保険。国民健康保険は全額自己負担です。しかも、所得が高くなるほど保険料も高くなるんです。
収入が少ない人は家族や配偶者の扶養に入ったり、対象の職種であれば国民健康保険組合に加入することで、保険料が安くなる場合も。
いろいろ手続きとか大変そう・・・やらなくてはいけないことがたくさんあるけど、健康保険は大事。しっかり手続きしましょう。
また、国民年金は会社員に比べると、将来もらえる年金が少ないです。任意に加入できる「上乗せ年金制度」もありますのでチェックしておくと良いでしょう。
個人事業主とフリーランスのメリット・デメリット
個人事業主とフリーランスの違いや共通点がわかってきましたね!今度は、それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。
個人事業主のメリット・デメリット
書類の準備と提出が必要にはなりますが、フリーランスに比べると個人事業主には大きなメリットが2つあります。
一方で、個人事業主には次のようなデメリットも。
個人事業主は、なる時も辞める時も手続きが必要です。その反面、手続きをしておけば税金の面でフリーランスよりも優遇されることが多いですね。
フリーランスのメリット・デメリット
続けて、フリーランスのメリットとデメリットを見ていきましょう。
開業届の書類をダウンロードしたり、本人確認書類をコピーしたりといった細々した作業をはじめ、個人事業主になるための手続きとは無縁。やっぱり就職しようかな…という時も、思い立ったらすぐに就活できます。
その反面、個人事業主と比べるとフリーランスはデメリットも多いです。
どちらも企業に属さずに働くという点では同じですが、「フリーランスで仕事をしてます!」というよりも「〇〇の代表の△△です」と名乗れる個人事業主の方が、社会的信用度は高いでしょう。
請け負う仕事内容や報酬にも影響するかもしれません。
【まとめ】フリーランスを続けるなら開業届を出すのがおすすめ
今後フリーランスという働き方を選ぶのであれば、開業届を出すのがおすすめです。
手続きをする手間はありますが、その分控除なども受けられます。個人事業主になれば、事業所名入りの銀行口座がつくれるなどのメリットもあります。
書類1枚で得られるメリットがこんなにあるなら、出さない理由はありませんよね。
開業届を出すのは簡単です!まだ開業届を出していないフリーランスの人は、ぜひ検討してみてくださいね。
個人事業主でやっていけるほど、自分のスキルで稼げるだろうか…?と心配な人は、まずクラウドソーシングに登録して、実際に仕事を受注してみると良いですよ。
1ヶ月にどのくらいの収入を得られるかチャレンジしてみましょう!
『Cozy Home』
ライター:kaomiffy
保育士として働いていましたが、出産を機に退職。「在宅でもお仕事がしたい!」と思い立ち、webライターに。